ミドリストア


【まだ知らない、インドを食らう】
Saojiの聖地【Nagpur】の人気レストランなどで修行をし、現地公認サオジアンバサダーになった兄タカシと、脳卒中で片麻痺になったイタリアンシェフ弟ヒロキが営む、福岡市南区大橋にあるミドリストア。
弟ヒロキがイタリアンレストランを営んでいたが脳出血で倒れて片麻痺に。休店を余儀なくされるも、兄タカシがもともとスパイスカレーを作っていたこと、弟ヒロキが倒れる前に上質な素材を使用した旨味たっぷりの薬膳カレーを作っていたことから二人でカレー店として再出発を決め、兄の作るサオジ料理、弟の作るフェニックスカレーを提供する。それぞれのカレーをあいがけにした副菜豊かで華やかなプレートも人気。


Saoji(サオジ)とはインドの中西部Nagpur(ナーグプル)のHalba Koshtis(ハルバコシュティ)と呼ばれる、はた織り職人のコミュニティに伝わる伝統的な調理製法。
時代とともにサリーなどの絹製品が着られなくなってきて職を失ったコミュニティは、1970年代に生計のためにレストランを開業。
とてもスパイシーでホットなこのSaoji料理が労働者階級に大ヒットし、今ではNagpurの特産、アイデンティティとして定着している。
基本的に肉系が多く(ベジ系もあり)、オイリーで非常に辛く、とても香り高い独特のスパイス配合が特徴。Nagpurの隣村、Bhiwapur産の唐辛子が使われており、涙と汗が噴き出るほどの辛さがある、とのことであるが、Saojiの一般的な人気に伴い少し辛さを抑えたレストランも多い。
ミドリストアのSaojiも現地よりは少し抑えた辛さではあるが、そのアロマティックな香りと旨味をたたえた辛味はクセになる人が続出。
お店では親鶏を使ったチキン、殻ごと食べられる海老のジンガ、仕入によっては山羊なども提供。ライスはクミン等のスパイスの香りを纏ったジーラ(クミン)ライス。焼きたてのロティ(全粒粉の薄焼きパン)も外せない。


スパイスカレーを作るうちに知ったSaoji。当然日本語のレシピも存在しておらず、ネットを駆使して試作を続け、Nagpur出身の福岡在住の方に試食してもらい本物の味とほぼ同じとお墨付きをもらう。意を決して渡ったNagpurで修行を重ね、現地公認サオジアンバサダーの称号を手にする。日本国内に於いて、Saoji料理をレギュラーで提供するお店はまだミドリストアしか存在しておらず、サオジアンバサダーとして現地Nagpurと交流を深めながら、日本に「まだ知らないインドの味」を広める日々である。

 

店舗住所:福岡市南区大橋2-11-12 江川ビル1F

℡:092-776-8180

ミドリストアのインスタグラムはこちらから

一覧に戻る